ゆれるハート
2011.11.8
ハートがゆれる。
橋下氏で決め掛かっていたが、ある統計図を見てから。
その図というのは大阪市と大阪府の税収の推移。
大阪府は赤字下降で大阪市は僅かながら上向いていた。
平松さんが地味やけど取り組んで来た生活保護の見直しや、就労支援、民間と市が継続的にやって来たことが何なのか見えなかったけど、図で見ると一目瞭然。平松さんは維新の会に押されているけど実績は確かにあるのだなぁとしみじみ。
この図、これが何を意味するのか。大阪市民はかなりシビアに考え直す必要があろう。
今まで当たり前にあった大阪市の暮らしがなくなる可能性だってあろう。
橋下氏を応援しようと思っていたが、どうも此所に来て首を傾げることも出て来た。
大阪市は大阪府下の人とモノが集中している。二重行政は解消して欲しいが、大阪市の豊かな財源が赤字の別の◯◯市へ補填されると、大阪市だけでなく、大阪府全体でしけこんで行くだろう。
それに気が付かなかった。。
橋下氏の勇ましい旗印と、「未知」への淡い期待から何となく橋下市長の誕生を望んでいたが、どうやらこれは危ない橋だったようだ。
橋下氏が当選した場合、彼の掲げる大阪都構想なるものが本当に大阪市の為になるのか。なるんだったらこんなに不安な気持にはならんだろう。
俺は松原市、東大阪市方面の仕事が多いが、今日、大阪市の自宅に帰る時に気が付いたのだが、大阪市に入った途端、測道の雑草は奇麗に清掃され、不法投棄も見当たらない。単純なことだが目に見えて大阪市の行政が機能していると感じる。
要するに大阪市には行政を機能させるだけの金と人がおるということ。
これをむざむざ捨てることが市民にとって良いことかどうか。
橋下氏が盛んに訴える「大阪市再編」とか「解体」って閉塞感漂う昨今、耳障りは良いけど、果たしてそれを望む大阪市民がどれだけいるのか。。
今日、自宅ポストに暮らしの便利帳が届いた。
これもまた行政が提供する住民サービスだ。
あらためて大阪市を見てみると非常に良く整備されていて、単純に奇麗である。(あくまで他の周辺市と比べて)平松さんがんばっておられるんだ、と思うのである。
何を変え、何を残し、何を維持するのかをしっかり見極めて投票しないと大変なことになる。
「変えたい」という気持はある。
しかし、変えたいからといって「未知」なる世界に盲目的に託すのはどうかと思う。
「いっぺんやらしてみよう」と民主党が政権を取ってどうなったか。
国としての誇りやモラルまで失った。
選挙まであらためて大阪市の風景を良く見てみようと思っている。