とっても静かにバラードは今夜も | ha-gakure

とっても静かにバラードは今夜も

2014.05.16


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不気味な程に静かで返って恐ろしい。

集団的自衛権である。発想は良く分かるよ。その気持ちも。目の前で友達殴られて助けられないっていうの格好悪いよね。

だけど、ただ、見てるだけじゃないと思ってたけど。周りから何を言われようと、それを決めた先人たちの苦渋の決断に僕は日本人を観ていた。

君が喧嘩に手を貸せと命令した時、そして今後、君が誰かに殴られた時、心の中で号泣しながら、こう思っているんだよ「ごめんね、友達。俺の拳は昔、人を殺したんだ。あれから君と誓っただろ?もう二度と拳は使わないと。だから治療費と、あと、大きな声で助けを呼ぶよ。助けて〜!!」

これ格好悪くないのに。これを格好悪いって一杯宣伝してね。うまくやったよね。

先日の首相のテレビ演説の録画を何度も見返したがやはりポエムだった。

肝心な事は行使イコール戦後初の「報復される」という事実が発生するという事なのにね。

 

それを言わない。まぁ言いたくないよな。リアル怖過ぎてね。安倍さんは良いリーダーですよ。政権も安定してるし、閣僚も辞めてないし。落ち着いてる。だけど権力者としては恐ろしいヒトだと思う。

 

今の日本はヤンキー化しているという本を幾つか読んだ。

ヤンキー=ポエムだと思っている俺としては「ファミリー、夢、友達を守る」そして「絶対に」「永遠に」という言葉に多くの日本人(ヤンキー化した日本人)が共感というより、思考停止してしまう事を懸念する。

考える事はとっても面倒くさい事だから。できればしゃがみ込んで楽したい。誰かのデッカい声に乗っかってたい。

現代を生きる我々は疲れているからなのだ。

とってもデリケートなのだ。家族の事、友達関係、恋や将来の事、沢山の課題を抱えている。だから同じ課題を抱えている仲間と分かち合う時間は大切なのだ。だからこそ仲間のルールが絶対。一人目立つような行動は許されない。カテごとにルールがあるのだ。この大切にしたいけど息苦しく、ちょっと面倒な、だからポエム的な熱い言葉で思考停止にさせる、この感じ、ブラック企業の常套句みたいな空気が今の世論を形成している多数派、という見識者が増えて来ているようだ。

僕自身、集団的自衛権のこと、未だに良く分からない。

だけども、友軍の助太刀可能もええけども、報復されて、九州あたりに上陸されて市街戦ってね、賛成派は必ず、そんな極端な、と言うが、あり得るでしょう。

政治って、あり得るって事を想定して國を動かして行くもんでしょう。国民の財産と生命を守りたい!これってポエムよなぁ〜。もう政治をキャッチフレーズでやる流行はやめてほしい。安っぽいJ-POPのサビみたいなフレーズの連呼で重大な法案こっそり通さないで。

いよいよ報復される可能性のある國になる訳ですが、こんな大事なことを前に、こんな静で大丈夫なんだろうか。

賛成派にとってはめちゃくちゃラッキーだが。。

これって小泉さん時代から時間を掛けて国民を総ヤンキー化した大成果だったりして。

 

戦後70年、現状の法解釈の下、一発の銃弾も、命もとらず、失わずやって来たことを僕は個人的に再評価したくなります。

今回はまだ解釈の仕方の変化だけど、これで終わらないだろうなぁ。どこまで行くつもりかな、僕は今、疑念の目で政権を見てます。