国家権力 追記 | ha-gakure

国家権力 追記

2007.08.5


冤罪ってあるんやろうなぁ。
痴漢してないのに、間違いで捕まって、勝手に犯人にされて、
マジでやってないし、さすがに裁判官は分かってくれるだろう、と思っていたら有罪にされて、うっそ!という人、一杯いるんじゃないだろうか。。
「それでも ぼくはやってない」という映画を借りて、日本の司法の仕組みとか、少し分かって、エグいですね。。
俺ね、『無罪』判決ってほんま殆ど出てないから、勝手に「疑わしきは罰する」とか「火のないところに煙は立たない」とかって無責任に思ってて、だから有罪って当たり前のように思ってたから『無罪』って少ないんかと思っていた。
さらに、裁判してる人は「やっぱ怪しいんじゃないか」って思ってて冤罪とかね、、しっかり考えたことないから映画観て、締め付けられました。
あれなんです。
裁判官って役人なんですね、国家権力とグルというか、あれでしたかね、国会で決めるんでしたね最高裁の裁判長。
無実の人を捕まえた警察が尋問して、検察官があるはずのない証拠を作成して、裁判を何十回して、一貫して被告が無罪を主張してても、裁判所も国家権力の一部なら、彼らも出世したいし、『無罪』判決を出すって、国家に歯向かう事になるじゃん。。
それは出世を放棄することだし、実際、無罪判決を出すって相当な勇気がいるし、左遷されたり、地方に飛ばされたり。。
絶対なんかおかしいですわ。
今まで知らんかった俺もおかしいけど、国家権力ほどエグいもんはないですね。
冤罪で投獄されてる人、おると思います。
日本の裁判所は何なんだろうか。。
三権分立出来てるんだろうか。。
『十人の真犯人を逃すとも
 一人の無実の者を罰してはならない』
と映画の冒頭で流れます。
弁護士がどれだけ頑張っても、裁判所が国家とグルならアカンし、心ある裁判官は公判中にも関わらず地方に飛ばされ、出世の為に何としても有罪にしたい裁判官に変わられたら、もうどうにもならんですよね?
いや、映画だけど、もっと知りたくなりました。
マイミクさんにはその道に詳しい方もおられるので、
良かったら裁判って何なんですか!!っ的なこと教えて下さい。
裁判所が国家権力の一部ってどうなんでしょ。。。
実はコノ国、全然わからんこと多いです。
カマ掘られて、金払わんって言うから、警察に相談したら、
何も出来ません、とか言われ、国家ってこんなもんやろなぁっていうのは分かってたけど、裁判所が信用ならんとなると、冤罪の人はどんどん増えるんじゃないかな。
痴漢とか、目撃者もおらんやろうし。。
ヨシガくんが前言うてた事を思い出した。
「一番重い犯罪って何でしょ?」
「う〜ん、強盗殺人して、バラバラにして、遺棄する、とか?」
「ブブー。正解は国家反逆罪」
これがエグいっすよね。。
俺だっていつ無実の罪で起訴されるかわかったもんじゃない。
そうなったらもうオシマイですね。。
国家に正義を振りかざす権利はあっても、個人にはないのです。
無実の罪で投獄されても裁判官ならわかってくれるだろう、というのは俺も思うと思う。勿論、しっかり裁判してくれる裁判官もいると思う、けど、彼らを出世させない、とかね。そんなん驚きですわ。
人の世に住む為に取らざるを得ない手続きとか、やはり何処か欲が動かしている、と思うと、やはり人の世には正義は存在しない。でも誠実でおる努力は出来ると思うので、肝に命じたい。
誰かの欲が誰かの欲を呼び、欲が欲を産み、争いになるから、欲の見返りをより多くの人間と分ち合う為に様々なシステムが生み出され、迅速、且つ円滑に機能させる為に犠牲者も止む負えない、というのが国家の仕組みだとしたら、やっぱ正義なんて仙人とかしか持ってないじゃん。。
仙人どこにもおらんし。
裁判の在り方とか、冤罪で戦ってる人の手記とか、国家と戦ってる人に関心を持ってみようと思う。
昔、赤軍が熱かった頃の背景とかに凄い拘った時期があったけど、国家に歯向かうって、いやまぁ赤軍の後期は思想もなく(ビジョンを持った人間が内ゲバで次々殺されて)単なる誰かの私軍でしかなかったからマスコミがそればっかテレビで流したから
悪のように言われていたけど、今、再び思うと、やはり、国家に歯向かうっていうのはそれなりに芯がないと出来ん勇気のいることやし、赤軍の初期というのは非常に純粋な挑戦だったと思うのだが。。
結局この件も、国家が上手に「正義と悪」という構図に仕立て上げた。
国家、想像以上にエグいです。
『無罪』って書かれた紙を持って支持者が法廷から出て来る映像ってたまに観るじゃないですか、俺、今後はもっと喜んであげれそうです。
それは単なる裁判じゃなくて、裁判官も人生を掛けた『無罪』という判決ということでもあるよね。国家権力と戦った判決ということでもあるじゃん。凄いことです。
誠実に仕事をしてる人にもっと追い風を、と思いました。