復活に寄せて
2020年7月1日
99年に結成し、途中、 休止も挟みながら2014年まで動かしたha-gakure。
正直、もう二度とha- gakureというバンドが動くことはないと思っておりました。
この間、時に安堵し、時に淋しく、 時に衝動を抑えきれないという複雑な日々を6年積み重ねて来たよ うに思います。
生きることは大変な重労働です。
「お前はそれ以上何を求めるのか。それに応え得るのか」
その問いはいつも葛藤と共にありました。
解散してからの6年間、 リスクを取らなかった日々はそれなりに穏やかだったように思いま す。
出会いと別れもあったが、それはそれと認知できる淋しさでした。
ただ、ha-gakureという異常に日本語に固執し、 rhythmと景色に執着し続けたバンドを懸命に動かして来た人 間たちと触れることのない未来を想像することは困難な作業でした 。
「このまま何も残さず、 創作の摩擦と程よい距離を保って生活圏を死守するのみか」
この問いをメンバー全員が共有出来ていたことが復帰という道を開 いたように思います。
それは立ち上げ時の古参、影山(2011年より事情により脱退) も寸分違わず同様でした。
よってこれからのha-gakureは彼も含め五人編成として動 いて行きます。
改めて思いが人を動かすのだと実感しております。
休止、解散という道を選んだha-gakureでしたが、 思いだけは死んでいませんでした。
まだ生きていた可動域を少しずつ動かしながら、一曲一曲、 丁寧に積み上げて参ります。
再び、人間表現の鉄火場に戻れたこと、 戻して下さった人々のあることをメンバー一同、 心から慶びながらha- gakure復活のお報せとさせていただきます。
vo.mc 高山泰秀拝